情熱のウイルスー免疫学者 矢追秀武博士のこと
矢追博士は大正8年東大医学部を卒業され、伝染病研究所で細菌学.ウイルス学を研究され、後にパスツール研究所でウイルス病学を研究された方です。ある高貴な女性(貴族)との恋が実らず、生涯独身で自宅と研究所を往復して研究されていたとの逸話の持ち主です。東大医科研教授、横浜市大(医)教授をされていました。私は横浜市大で先生に接しましたが、60歳代の小柄な情熱の塊のような先生で、ワクチンの研究をされていて、特に狂犬病のワクチン開発をされていました。もう一つ特記すべきことは矢追抗原を世に出し、当時臨床で使われました。博士は癌には化学療法は効果ない、免疫療法が大切と皮膚科の先生と共同で皮膚癌の治療に応用されていました。50年前の博士の奇人扱いされた免疫療法の発想は最近の癌免疫療法の先駆になっていると思い紹介しました。

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